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F# を始めたいあなたへ

実践 F# 関数型プログラミング入門
 窓の雪を頼りに実践F#をこつこつと読んでいました。去年注文して、届くのが楽しみだったのに konozama されましたが、それだけ良書だということに違いない。最近何を注文しても konozama されるけどきっと関係ない。
 F#界隈の発展に少しでも役に立てることを願いつつ、所感など。

前提

プログラミングF#
 読了しています。

よかった点

 各要素における説明が丁寧。個人的に感動したのは「カリー化」の説明。非常にわかりやすいので、後の章も読みやすい。「プログラミングF#」の弱いところが真摯に補完されていて、著者の F# に対する心意気や姿勢に好感が持てる。コレクションの章もお気に入り。

「F#において関数の引数につける丸括弧は引数の値がもつ型情報を推論させる一塊の単位を意味しているだけで、関数に付属するものではありません」

 この件を読んだときは溜め息ものだった。ほれてまうやろ

よくなかった点

 誤字脱字が目立つ。初版にしても多いほうだと思う。これについては版を重ねれば修正されていくので二版三版に期待。
 90ページの前後。すっきり書けるようになる、ということを強調したかったのだろうけど、変数名を短くしているところが、名前重要派としては納得いかないところです。
 コンピュテーションの最初の説明は、うーん……。

個人の嗜好

 文字をもう少し小さくして、改行を増やしてほしかった。

総評と展望

 なんか不満が多くなった気がしますが、入門として選択するならば間違いなく「実践F#」でしょう。友達や髪の尖った上司にもオススメしたい一品。「プログラミングF#」と合わせてどうぞ。
 さて、本は読んでみたものの、まだまだ自然に扱うことはできない。会社で使用するなんてことは夢のまた夢。業務で困ったときに簡単なスクリプト用に書いてみたり、fsi を電卓代わりに使ってみたり。少しずつ触ってものにしていこうと思う所存です。洋書によさげな F# の本もあるようなので、そちらも時間があれば頑張って読みたいところ。
 そういえば、制御用機器のスクリプト集(ラダー)を頂いたのですが、四捨五入からFFTまで、多くの項目が記載されていました。これを F# で記述したら力になりそう。積読してあるアルゴリズムの本を読んで F# を書くのも楽しそうです。ブログにコレクションの動きを図でまとめてみたりもしたい。個人の範囲なら、やれることは向こうからやってきてくれますね。逆に時間が逃げていくんですけどね。結構すぐ逃げるんだね。仕方ないね。

 来月からは iPad 向けアプリと Android 向けアプリの同時開発が始まるようです。MonoTouch と MonoDroid が使用できるので、C# の復習に力をいれます。